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この記事では、2025年4月30日にNHK『きょうの料理』の人気コーナー「タサン志麻の小さな台所」で、料理家のタサン志麻さんが披露された「ローストポーク」のレシピを詳しくご紹介します。
大型連休に挑戦したくなるような、家庭のオーブンで作れる本格的な一品です。
この記事を読めば、タサン志麻さん流の、お肉をしっとり柔らかく仕上げる秘訣や、初心者でも失敗しにくい丁寧な作り方の手順、そして美味しさを引き立てるソースや付け合わせの調理法まで、詳細に理解できます。
ご家庭で絶品ローストポークを作るための完全ガイドとして、ぜひ参考にしてください。
タサン志麻さん流!絶品ローストポーク
伝説の家政婦としても有名なタサン志麻さんが紹介するローストポークは、家庭でも驚くほどしっとりジューシーに仕上がるのが魅力です。
その秘密は、100℃という低温でじっくり時間をかけてオーブンで火を通すこと。
この方法により、豚肉のタンパク質が急激に硬くなるのを防ぎ、肉汁を最大限に内部に閉じ込めることができます。
さらに、作り置きも可能で、冷蔵庫で塊のままなら4日間ほど保存できるため、忙しい日のメインディッシュや、翌日のサンドイッチの具材としても活用できる点も嬉しいポイントです。
初心者の方でも挑戦しやすいように、工程ごとに丁寧な解説がされています。
しっとり仕上げるための材料リスト
この絶品ローストポーク(2人分)を作るために必要な材料は、以下の通りです。
主役の豚肉を中心に、風味付けのハーブ、旨味たっぷりのソース、そして彩り豊かな付け合わせ野菜がバランス良く組み合わされています。
- 肉 : 豚肩ロース肉(塊/常温に戻す) 2本(合計1~1.2kg)。塊肉は調理前に必ず室温に戻しておきましょう。これにより、中心まで均一に火が通りやすくなります。
- 液体 : 白ワイン カップ1/2、水 カップ1/4(ソース用)。白ワインはソースの風味のベースとなります。
- 野菜 : じゃがいも(メークイン) 2個、にんじん 2本、たまねぎ 1個、さやいんげん 10本。じゃがいもは煮崩れしにくいメークインが指定されています。付け合わせに彩りと栄養を加えます。
- 香辛料・調味料 : 好みのハーブ(例:ローリエ、タイム) 適量、塩 小さじ2(肉の重さの1〜1.2%)、こしょう 適量、しょうゆ 小さじ1/3程度(ソース用、好みで)、バター 20g(野菜用)。塩の量を肉の重量比で示すのが志麻さん流。下味をしっかりつけるのがポイントです。ハーブはお好みのもので香り高く仕上げます。しょうゆはソースの隠し味です。
- 油脂 : サラダ油 大さじ1(焼き付け用、必要に応じて追加)。肉の表面を香ばしく焼き付けるために使います。
初心者でも失敗しない!丁寧な作り方
タサン志麻さんのローストポークは、いくつかのステップに分かれていますが、一つ一つの工程を丁寧に行うことで、誰でも美味しく作ることが可能です。
下準備から焼き上げ、ソース作り、付け合わせの調理、そして盛り付けまで、順番に見ていきましょう。
A. 豚肉の下準備と焼き付け
まず、美味しいローストポーク作りのための下準備から始めます。
1. 肉の下準備: 室温に戻した豚肩ロース肉の表面の水分を、キッチンペーパーなどで丁寧に拭き取ります。
このひと手間で、焼き色がきれいにつきます。
2. 調味: 水分を拭き取った豚肉に、塩(小さじ2、肉の重量の1〜1.2%)とこしょう(適量)を全体にしっかりとすり込みます。
焼く過程で塩分が流れ出ることも考慮し、少ししっかり目に味付けするのがコツです。
3. オーブンの予熱: オーブンを100℃に設定し、予熱を開始してください。
この低温設定が、肉を驚くほどジューシーに仕上げる秘訣となります。
4. 焼き付け: フライパンにサラダ油(大さじ1)を入れて強めの中火で熱します。
フライパンが十分に温まったら豚肉を入れ、回転させながら全ての面にこんがりと焼き色が付くまで焼いてください。
この焼き色が香ばしさ(メイラード反応による風味向上)を生み出し、ソースの美味しさにも繋がります。
5. 焼き付けのコツ: 特に脂身の部分は念入りに焼き付け、余分な脂をここで落としておくことが、さっぱりと仕上げるポイントです。
焼いている際に煙が激しく立つようでしたら、火力が強すぎるので少し弱めてください。
もし油が足りず焼き色がつきにくい場合は、サラダ油を少量追加し、トングなどで肉を少し持ち上げて油をフライパン全体に行き渡らせると良いでしょう。
B. オーブンでの加熱と休ませる工程
次に、オーブンを使ってじっくりと火を通していきます。
1. オーブンへの移動: 天板にオーブン用シートを敷き、焼き色を付けた豚肉を並べます。
肉を焼いたフライパンに残った旨味たっぷりの油を肉の上からかけ、好みのハーブ(例:ローリエ、タイム)を肉の上にのせます。
2. 加熱: 予熱しておいた100℃のオーブンに入れ、1時間じっくりと加熱します。
低温で時間をかけることで、肉の中心部まで穏やかに熱が伝わり、タンパク質の急激な収縮を防ぎ、水分が流出するのを最小限に抑えます。
3. 焼き加減の確認: 加熱後、肉を休ませる前に必ず火の通り具合を確認します。
豚肉の一番厚い部分に竹串やつまようじを刺し、数秒待ってからそっと抜き、自身の唇の下あたりに当てて温度を感じ取ります。
「熱い」:少し火が通り過ぎですが、焼き上がりとします。
「温かい」:理想的な火通りです!この状態を目指しましょう。
「ぬるい」:火が足りません。
オーブンに戻し、10分ほど追加加熱して再度確認します。
「冷たい」:さらに火が足りません。
オーブンに戻し、30分ほど追加加熱して様子を見ます。
この方法は温度計がなくても実践できる、経験に基づいた確実なテクニックです。
4. 休ませる: 適切な焼き加減になったら、肉汁を落ち着かせるために約15分間休ませることが非常に重要です。
最も推奨されるのは、オーブンのスイッチを切り、庫内でそのまま休ませる方法。
保温しながら休ませることで、よりしっとり仕上がります。
オーブンの外で休ませる場合は、アルミ箔をふんわりとかぶせておきましょう。
焼きたてをすぐに切ると、旨味を含んだ肉汁が流れ出てしまうため、この工程は美味しさを左右する大切なステップです。
C. ソースの調理
肉を休ませている間に、絶品ソースを作りましょう。
1. 旨味の活用: 豚肉を焼き付けたフライパンを再度中火にかけ、底にこびり付いた肉の旨味(焼き固まった部分)を温めて浮き上がらせます。
2. デグラッセと煮詰め: 熱したフライパンに白ワイン(カップ1/2)を加え、木べらなどで底を優しくこそげながら、旨味をワインに溶かし込みます(デグラッセ)。
アルコール分を飛ばすように少し煮立てましょう。
次に水(カップ1/4)を加え、ソースが元の量の約1/3になるまで煮詰めていきます。
3. 調味と仕上げ: 塩(少々)で味を調えます。
ここで、タサン志麻さん流の隠し味として、好みで醤油(小さじ1/3程度)を加えると、ソースに和の深みとコクがプラスされます。
4. 肉汁の追加: 豚肉を休ませている間に天板に出てきた肉汁は、旨味の塊です。
これを全てフライパンのソースに加え、混ぜ合わせます。
5. 最終調整: ソースの味を確認し、もし薄いと感じる場合は、さらに少し煮詰めて味を凝縮させてください。
D. 付け合わせ野菜の調理
彩り豊かで美味しい付け合わせも、このレシピの魅力の一つです。
1. 野菜の準備: じゃがいも(メークイン推奨)とにんじんは皮付きのままか、皮をむいて1cm厚さの輪切りにします。
たまねぎは8等分のくし形切り、さやいんげんはヘタを取り除いておきましょう。
2. 茹でる: 鍋にたっぷりの湯を沸かし、まず火の通りにくい にんじん を入れて約3分間茹でます。
その後、じゃがいも、たまねぎ、さやいんげん を加え、さらに約3分間茹でます。
時間差で茹でることで、全ての野菜がちょうど良い硬さに仕上がります。
茹で上がったら野菜を引き上げますが、鍋には茹で汁を少量(カップ1/4程度)残しておきます。
3. バターとの乳化: 野菜を取り出した鍋に残しておいた茹で汁(カップ1/4程度)に、バター(20g)を加えます。
鍋を中火にかけ、沸騰させながら泡だて器などでよくかき混ぜ、バターと茹で汁を一体化させます(乳化)。
これにより、バターが分離せず、軽やかで風味豊かなソースになります。
4. 和える: 火を止めてから、茹でた野菜を鍋に戻し入れ、乳化させたバターソースと手早く和えて全体に絡めます。
バターを溶かしてかけるだけよりも、格段に洗練された味わいになります。
E. 盛り付け
いよいよ最後の仕上げ、盛り付けです。
1. 切り分け: 約15分間休ませて肉汁が落ち着いたローストポークを、お好みの食べやすい厚さに切り分けます。
2. 盛り付け: 器に切り分けたローストポークを美しく盛り付け、上から温めたソースをかけます。
最後に、バターで和えた付け合わせの野菜を彩りよく添えれば、レストランのような一皿の完成です。
まとめ:タサン志麻さん流ローストポークの魅力について
今回は、NHK『きょうの料理』でタサン志麻さんが紹介された、家庭で作れる絶品ローストポークのレシピをご紹介しました。
低温でじっくり火を通すことで得られる驚きのしっとり感、肉の旨味を最大限に活かしたソース、そして野菜の美味しさを引き立てる調理法など、プロの技が詰まったレシピです。
ぜひ、ご家庭のオーブンで挑戦してみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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