2025年4月30日にNHK『きょうの料理』の人気コーナー「タサン志麻の小さな台所」で放送された、春の訪れを感じさせる「豆のオムレツ」。
この記事では、伝説の家政婦として知られるタサン志麻さんが披露した、見た目も華やかで食べ応え抜群なオムレツのレシピを詳しくご紹介します。
さやいんげん、絹さや、スナップえんどう、グリンピース、そら豆という5種類の豆と、とろけるカマンベールチーズを使った、驚くほど具だくさんなオムレツです。
必要な材料リストから、豆の下ごしらえ、ふんわり仕上げるための二段階加熱法、きれいに反転させるコツまで、誰でも失敗なく作れるように手順を追って解説していきます。
ぜひ、ご家庭でこの美味しい春の味覚を楽しんでみませんか?
タサン志麻さん流!春満載「豆のオムレツ」紹介
色とりどりの豆がたっぷり入った、見た目も楽しいオムレツの登場です。
普通のオムレツとはひと味違う、具材の存在感が際立つ一品ですよ。
まずは、この特別なオムレツを作るために必要な材料から見ていきましょう。
具材ゴロゴロ!豆のオムレツの材料はこちら
このオムレツの主役は、なんといっても5種類もの春の豆たちです。
それぞれの食感と風味の違いが、口の中で楽しいハーモニーを奏でます。
卵をたっぷり8個使うことで、複数人で取り分けるのに十分な、ふんわりと厚みのある仕上がりになります。
- さやいんげん: 50g
- 絹さや: 50g
- スナップえんどう: 45g
- グリンピース(さやから出したもの): 70g
- そら豆(さやから出したもの): 90g
- 卵: 8個
- カマンベールチーズ: 2個(合計180g、2cm角に切る)
- 塩: 適量
- こしょう: 適量
- サラダ油: 大さじ2(大さじ1を2回使用)
カマンベールチーズは溶かし込まず、あえて2cm角に切って加えるのが志麻さん流のポイントです。
加熱しても形が残り、食べたときにチーズのクリーミーな風味と存在感をしっかり感じられます。
調味料はシンプルに塩こしょうのみで、豆とチーズの味を活かします。
志麻さん直伝!ふんわり仕上げる作り方のコツは?
材料が揃ったら、いよいよ調理開始です。
少し手順が多いように感じるかもしれませんが、一つ一つの工程に美味しさの秘密が詰まっています。
志麻さん直伝のコツを押さえて、ふんわり美味しいオムレツを作りましょう。
- ステップ1:豆の下準備 まずは豆の下ごしらえから。さやいんげんはヘタを取り、食べやすい大きさに切ります。絹さやとスナップえんどうは、ヘタと硬い筋を取り除いてください。グリンピースとそら豆は、あらかじめさやから出しておきましょう。
- ステップ2:豆の湯通し 大きめの鍋に湯を沸かし、まずは火の通りにくい、さやいんげん、スナップえんどう、グリンピース、そら豆を入れてサッと短時間ゆでます。その後、火が通りやすい絹さやを加え、さらに約2分間ゆで続けます。時間が来たら、全ての豆をざるにあげてしっかりと水気を切り、そら豆は薄皮をむいておきます。この湯通しで、豆の色が鮮やかになり、生煮えを防ぎます。
- ステップ3:オムレツ生地の混合 ボウルに卵8個を割り入れ、溶きほぐします。塩とこしょう各適量で味を調えたら、湯通しした全ての豆を加えます。次に、2cm角に切ったカマンベールチーズを加えてください。具材の形を崩さないよう、ザックリと混ぜ合わせるのが重要です。
- ステップ4:初期加熱 直径21~22cmのフライパンを用意し、サラダ油大さじ1を入れて強めの中火で熱します。フライパンが十分に温まったら、ステップ3で準備した卵液と具材を一気に流し入れます。フライパンの縁や底が固まり始めたら、へらなどで大きく混ぜ、全体が半熟状になるようにします。
- ステップ5:最終加熱 半熟状になったら、一度火を止め、生地をボウルなどに移します。フライパンに残った卵などをきれいに拭き取りましょう。このひと手間で、次の工程での焦げ付きや焼きムラを防ぎます。きれいになったフライパンに、再びサラダ油大さじ1を加え、今度は中火で熱します。ボウルに移しておいた半熟の生地をフライパンに戻し入れ、表面が平らになるようにならしてください。そのまま約5分間、じっくりと加熱し、オムレツを焼き固めます。火加減を中火に落とすことで、内部までしっかり火を通します。
- ステップ6:反転と仕上げ オムレツの下面がしっかりと焼けたら、いよいよ反転です。フライパンよりも一回り大きいサイズの皿をフライパンの上にかぶせ、フライパンごと素早くひっくり返してオムレツを皿に移します。厚みがあって崩れやすいので、この方法が安全です。次に、皿の上のオムレツを滑らせるようにして、再びフライパンに戻し入れます。裏面を2~3分間焼き、きれいな焼き色をつけたら完成です!
豆の湯通しで絹さやを後から加えるのは、それぞれの豆が持つ最適な食感を保つための配慮です。
特に絹さやの繊細な食感を損なわないようにしましょう。
卵液に具材を混ぜる際は、前述のとおり、豆やチーズを潰さないように優しく混ぜ合わせることが、完成時の「ゴロッと」した具材感につながります。
加熱を二段階に分けるのは、このレシピの重要なコツです。
厚みのあるオムレツでも、この方法なら外側が焦げることなく、中まで均一にふんわりと火を通すことができます。
最初に半熟状にして一度取り出すことで、最終的な焼きムラも防げます。
基本のレシピでは風味に癖のないサラダ油を使用しますが、バターやオリーブオイルに替えることで、風味豊かなアレンジも楽しめます。
バターを使えばよりコク深い味わいに、オリーブオイルなら地中海風の爽やかな香りが加わり、また違った美味しさを発見できますよ。
まとめ:具だくさん豆オムレツの魅力について
タサン志麻さんの豆のオムレツは、5種類の豆とカマンベールチーズがゴロゴロ入った、春を感じる贅沢な一品です。
丁寧な下ごしらえと、ふんわり仕上げるための二段階加熱が美味しさの秘訣。
見た目も華やかで、食卓が明るくなりますね。
ぜひ挑戦してみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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