2025年5月12日にNHK総合で放送された「あさイチ」では、私たちの日常に潜む「不思議体験」の謎に心理学と科学の視点から迫る特集企画「これってもしや…超能力!?不思議体験に心理学で迫る!」が組まれました。
この記事を読めば、予知夢やデジャブといった現象がなぜ起こるのか、専門家による解説のポイントや、ゲストのココリコ田中直樹さん、ニッチェ江上敬子さんが語った興味深いエピソードが分かります。
さらに、中継コーナー「いまオシ!LIVE」で紹介された香川県さぬき市の「平賀源内記念館」から、江戸時代の天才発明家・平賀源内の驚くべき功績や、当時の科学技術に関する情報も詳しくお伝えします。
不思議な現象の解明から歴史上の偉業、そして日々の食卓を豊かにするアイデアまで、多角的な情報が満載です。
あさイチ「これってもしや…超能力!?不思議体験SP」
2025年5月12日の「あさイチ」では、「これってもしや…超能力!?不思議体験に心理学で迫る!」と題し、多くの人が一度は経験したことのあるような不思議な現象について深掘りしました。
番組では、予知夢、デジャブ(既視感)、胸騒ぎ、特定の人に会いたいと思っていたら偶然遭遇するといった「偶然の一致」、あるいはくじ運の良さなど、多岐にわたる不思議体験を取り上げました。
これらの体験は、日常生活の中でふと感じるものの、論理的な説明が難しい現象です。
司会の博多華丸・大吉さん、鈴木奈穂子アナウンサー、そしてゲストの田中直樹さん(ココリコ)、江上敬子さん(ニッチェ)と共に、これらの謎に迫りました。
予知夢・デジャブ・胸騒ぎ…日常の謎を心理学で解明!
誰もが一度は「これってどういうこと?」と感じたことのある予知夢やデジャブ、胸騒ぎ。
番組では、こうした日常に潜む不思議な体験の数々が紹介され、専門家によって心理学や科学の観点から、そのメカニズムが分かりやすく解説されました。
視聴者からは、「事故に遭いそうな胸騒ぎがして、いつもより早く家を出たらトラブルを回避できた」「久しぶりに会いたいと思っていた友人に、街でばったり出会った」「夢で見た光景が数日後に現実になった(予知夢)」「初めての場所なのに、景色に見覚えがあった(デジャブ)」「応援しているアイドルのグッズくじで百発百中だった」といった具体的な体験談が寄せられました。
これらの現象に対し、専門家は例えば「デジャブ」については、脳の記憶を処理するシステムの一時的な混線やズレによって起こると説明しました。
また、「予知夢」とされるものは、過去の記憶の断片が無意識のうちに再構成された結果である可能性や、夢で見た内容を意識することで行動が変わり、結果的に夢に似た状況を引き寄せる「自己成就予言」といった心理学的メカニズムが紹介されました。
「胸騒ぎ」は、人間が進化の過程で獲得した自己防衛本能が、無意識に危険を察知しようと働くことや、過去のネガティブな経験に基づくパターン認識が影響しているとされます。
「偶然の一致」は、特定の人物や事柄を意識することで関連情報に気づきやすくなる「選択的注意」や、出来事が起きた後に意味付けをする人間の認知バイアスが関わっていることが示されました。
そして「くじ運」の良さは、試行回数の多さや、当たったことだけが強く記憶に残る「確証バイアス」などが影響していると解説されました。
ゲストのココリコ田中直樹さんは、以前メディアで語った「子供の霊を見た体験」について触れました。
約30年前に家賃3万6千円の風呂なしアパートで体験した、幼稚園くらいの男の子の霊に関する詳細なエピソードは、番組のテーマと合致しており、その時の心理状態や感覚について語られました。
この体験は、入眠時幻覚やストレス下における知覚変容といった心理学的な現象と関連付けて考察されました。
一方、ニッチェの江上敬子さんは、娘さんの生のピーマンを好んで食べるという「不思議な味覚」や、自身の「生牡蠣が突然食べられなくなったり、また突然大好きになったりした」という体験談を披露し、日常の中の「ちょっとした不思議」として共感を呼びました。
江戸の天才!平賀源内の発明と驚きの人生を香川から中継
中継コーナー「いまオシ!LIVE」では、香川県さぬき市志度にある「平賀源内記念館」が紹介されました。
平賀源内は、江戸時代中期に本草学者、蘭学者、発明家、作家、画家など、多方面で驚異的な才能を発揮した人物です。
記念館には、源内が残した発明品や著作などが展示されており、その多才な業績を知ることができます。
番組では、源内の最も有名な業績の一つであるエレキテル(静電気発電機)の復元モデルが紹介され、実際に火花を発生させる実演も行われました。
エレキテルが当時の人々に与えた衝撃や、江戸時代の科学技術水準についての解説があり、まさに当時の人々にとっては理解を超えた「不思議体験」であったことが伝えられました。
源内の功績はエレキテルに留まりません。
発明家としては、燃えない布とされる火浣布(石綿の布)や、万歩計のような量程器、方位磁石である磁針器などを製作。
本草学者としては日本各地の物産を調査・研究し『物類品隲』を出版、江戸で薬品会(物産会)を何度も開催しました。
また、芸術家としても才能を発揮し、日本に西洋画の技法を紹介し自らも油彩画「西洋婦人図」(重要文化財)などを描き、色鮮やかな陶器「源内焼」を創始しました。
さらに風来山人などの筆名で滑稽本『風流志道軒伝』や浄瑠璃『神霊矢口渡』など多くの作品を発表し、人気を博しました。
親友であった杉田玄白から「あゝ非常の人。
非常の事を好み。
行いこれ非常。
何ぞ非常の死なる」と評された源内。
その旺盛な科学的探求心と尽きることのない知的好奇心は、現代にも通じるものがあり、歴史上の人物に対する新たな興味を喚起しました。
この中継は、かつて「不思議」や「超常現象」と見なされていたものが、科学の進歩によって解明されてきた歴史を示唆し、メイン特集のテーマとも呼応する内容でした。
まとめ:あさイチ5月12日放送の不思議と発見について
2025年5月12日放送の「あさイチ」は、日常の「不思議体験」を心理学で解き明かす特集、江戸時代の天才・平賀源内の再発見、多岐にわたる情報で私たちの知的好奇心を刺激してくれました。
科学的な視点、歴史的な探求、そして生活に役立つ工夫という、まさに「未知や日常の中の発見・再発見」に満ちた放送内容でした。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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