2025年5月12日にNHK Eテレで放送された人気料理番組「きょうの料理」。
その中の「わたしのイチオシ初夏ごはん」という企画で、料理研究家の田口成子さんが紹介した「豚肉とキャベツのフライパン蒸し」は、忙しい毎日を送る方々にとってまさに救世主のようなレシピです。
この記事を読めば、田口さん直伝の、フライパン一つで手軽に作れる絶品メインディッシュの全貌が分かります。
下準備の秘訣から、野菜をおいしく食べるための工夫、そして美しい仕上がりのコツまで、詳細な手順とポイントを余すところなく解説します。
初夏にぴったりの、さっぱりしながらも食べ応えのある一皿を、ぜひご家庭で再現してみませんか。
きょうの料理 わたしのイチオシ初夏ごはん
月曜日の夕食にもぴったりの、手軽でおいしいレシピが紹介されました。
初夏の食卓を彩る、簡単ながらも本格的な味わいの一品です。
豚肉とキャベツのフライパン蒸し 紹介
この料理の最大の魅力は、豚肉にしっかりと下味を施すことで、野菜には特別な味付けをしなくても素材本来の甘みと旨味が引き出される点にあります。
料理研究家の田口成子さんが提案するのは、前日に下ごしらえを済ませておけば、当日はフライパン一つで調理が完了する「前日仕込み&当日ワンパン」という画期的なスタイルです。
忙しい日の夕食作りがぐっと楽になりますし、洗い物が少ないのも嬉しいポイントですね。
1人分約510kcal、塩分1.8gと栄養バランスも考慮されています。
あっという間に完成!準備する材料はこちら
このレシピは2人分です。
シンプルな材料で、それぞれの風味が活きるように工夫されています。
特に豚肉の下味に使う砂糖は、肉を柔らかくする効果があります。
- 豚ロース肉(豚カツ用) : 2枚(240g)
- キャベツ : 150g
- たまねぎ : 1/2個(100g)
- にんじん : 40g
- 砂糖 : 小さじ1 (下味用)
- 塩 : 小さじ1/2 (下味用)
- 黒こしょう(粗びき) : 少々 (下味用)
- サラダ油 : 大さじ2(内訳:大さじ1/2と大さじ1と1/2)
- 酒 : 大さじ1
- 水 : カップ1/2(100ml)
- バター : 大さじ1
- 粒マスタード : 適宜
下味調味料の砂糖、塩、黒こしょうは、あらかじめ混ぜ合わせておくことで、豚肉に均一に味を付けることができます。
これは田口さん自身の実践的な知恵から生まれたポイントです。
フライパン一つで簡単!おいしい作り方
下ごしらえから仕上げまで、いくつかのポイントを押さえることで、家庭でもお店のような本格的な味わいを再現できます。
特に豚肉の下味の付け方と蒸し煮の火加減が重要です。
調理時間は、豚肉の中心温度が食中毒予防の観点から推奨される71℃以上に到達するよう、6〜7分が目安とされています(フライパン径24cm前後を想定)。
豚肉の下ごしらえ
- ①カットと下味 : 豚肉は厚みがある場合、均一に火が通るように数カ所筋を切り、1枚を3等分にします。
ボウルなどで砂糖小さじ1、塩小さじ1/2、黒こしょう少々をよく混ぜ合わせ、豚肉全体にしっかりとすり込みます。
この時、調味料を混ぜてからすり込むことで、味がムラなく均一に入ります。 - ②冷蔵庫で寝かせる : 下味をすり込んだ豚肉を1枚ずつ紙タオルで包み、さらにラップでぴったりと包みます。
冷蔵庫に入れて最低30分、できれば一晩(約8時間)寝かせます。
一晩置くことで余分な水分が適度に抜け、味が凝縮されるだけでなく、砂糖と塩の効果でタンパク質の保水性が高まり、加熱後もしっとりとした食感と旨味を保つことができます。
紙タオルで包む工程は、肉の表面の水分を軽く取り除く「ドライブライニング」に近い効果があり、風味向上と長時間保存(この状態で3日間可能)にも寄与します。
野菜の準備
- ①カット : キャベツは食べやすい大きさにざく切りにします。
たまねぎは繊維に沿って薄切りに、にんじんは彩りと火の通りを考慮してせん切りにします。
肉の焼きつけ
- ①焼き色をつける : 冷蔵庫から取り出した豚肉は、手のひらで軽く押さえて少しのばします。
フライパンにサラダ油大さじ1/2をひき、中火で熱します。
豚肉を入れ、両面に焼き色がつくまでサッと焼いて一度取り出す。
この工程は、後で蒸し煮にするため、完全に火を通す必要はなく、表面に香ばしい焼き色を付けるのが目的です。
野菜炒めと重ね蒸し
- ①野菜を炒める : 肉を取り出したフライパンをキッチンペーパーなどで軽く拭き、新たにサラダ油大さじ1と1/2を加えて中火で熱します。
たまねぎとにんじんを入れ、しんなりするまで軽く炒めます。 - ②重ねて蒸し煮 : 炒めた玉ねぎとにんじんの上に、ざく切りにしたキャベツをフライパン全体に広げます。
その上に、先ほど焼き色を付けた豚肉を戻し入れます。
酒大さじ1と水カップ1/2(100ml)を回し入れ、フライパンにふたをします。
強火にかけ、煮立ったら弱火にして6〜7分間、じっくりと蒸し煮にします。
この蒸し煮により、豚肉から溶け出た旨味と下味が野菜に移り、野菜自身の甘みも引き出されます。
仕上げ
- ①バターで風味づけ : 蒸し煮時間が経過したらふたを取ります。
バター大さじ1を加え、フライパンを軽く揺すりながら溶かし、肉と野菜全体に絡めます。
バターのコクと風味が加わり、一層美味しく仕上がります。 - ②盛り付け : お皿に蒸しあがった肉とたっぷりの野菜をバランス良く盛り付けます。
お好みで粒マスタードを添えれば、風味のアクセントになり、見た目も引き締まります。
田口さんによれば、この基本の作り方を覚えておけば、とうもろこしやジャガイモなどの根菜類、旬の青菜を使っても美味しくアレンジできるとのことです。
鶏もも肉など脂の多い肉類にも、この高温短時間で焼き付けてから蒸す二段階調理は応用可能です。
まとめ:田口流フライパン蒸しの魅力について
今回は、田口成子さん紹介の「豚肉とキャベツのフライパン蒸し」のレシピをお届けしました。
下味の工夫とフライパン一つで手軽に作れる点が魅力です。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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