2025年4月28日にNHK Eテレで放送された人気料理番組『きょうの料理』。
この日の「大型連休のワクワクごちそう」特集で、料理研究家の栗原心平さんが紹介したのが「キャベツたっぷりギョーザ」です。
名前の通りキャベツが主役で、ヘルシーなのに驚くほど美味しいと話題になりました。
この記事を読めば、その「キャベツたっぷりギョーザ」の魅力から、詳しい材料、そして初心者でも失敗しない作り方の全ステップまで、すべて分かります。
今年の大型連休は、家族や友人と一緒に、この絶品ギョーザ作りに挑戦してみませんか?
【きょうの料理】ヘルシーなのに激ウマ!キャベツたっぷりギョーザ
ここでは、栗原心平さんが『きょうの料理』で披露した「キャベツたっぷりギョーザ」が、一体どんなギョーザなのか、その美味しさの秘密と特徴を詳しくご紹介します。
このギョーザの最大の魅力は、なんといってもそのヘルシーさと満足感の両立です。
結論から言うと、キャベツを主役にすることで、軽やかなのにしっかりとした旨味を感じられる一品となっています。
その理由は、レシピの根幹にある独特の配合にあります。
一般的なギョーザと違い、使う豚ひき肉100gに対して、なんと倍量のキャベツ200gを使用するのがポイントです。
「野菜はひき肉の倍以上!」というキャッチフレーズ通り、野菜中心のあんが、このギョーザの軽やかな味わいを生み出しています。
具体的には、キャベツ本来の自然な甘みを活かしつつ、豚ひき肉は旨味を加える程度に抑えています。
さらに、にら(40g)、ねぎ(30g)、しょうが(1かけ分)、にんにく(1/2かけ分)といった香味野菜を絶妙なバランスで組み合わせることで、単にヘルシーなだけでなく、「あっさりしつつコクのある味わい」が見事に実現されています。
「ヘルシーだけど満足感のある」と番組内で表現された通り、罪悪感なく、いくつでも食べられそうな軽やかさが特徴です。
また、「みんなでにぎやかにつくりたいギョーザ」「簡単に作れるのがポイント」とも紹介されており、大型連休などに家族や友人と一緒に作るのにも最適なレシピと言えるでしょう。
これだけでOK!キャベツたっぷりギョーザの材料
それでは、実際に「キャベツたっぷりギョーザ」を約30個作るために必要な材料を見ていきましょう。
特別なものは必要なく、普段のお買い物で手軽に揃えられるものばかりですよ。
- キャベツ : 200g。このレシピの主役です。みずみずしいものを選び、たっぷり使いましょう。
- 塩 : 小さじ1/3。キャベツの水分を出すための下ごしらえ用です。
次に、ギョーザのあん【A】の材料です。
これらの組み合わせが美味しさの秘訣です。
- 豚ひき肉 : 100g。赤身と脂身のバランスが良いものを選ぶと、より美味しく仕上がります。
- にら : 40g。香りのアクセントになります。根元を少し切り落とし、小口切りにして加えます。
- ねぎ : 30g。白い部分も青い部分も、みじん切りにして使いましょう。
- しょうが(すりおろし) : 1かけ分。チューブではなく、生姜をすりおろすと香りが格段に良くなります。
- にんにく(すりおろし) : 1/2かけ分。こちらもすりおろして使うのがおすすめです。
続いて、【A】に加える調味料です。
これらの調味料が、あっさりしつつもコクのある味わいを作り出します。
- しょうゆ : 大さじ1
- 酒 : 大さじ1
- みりん : 大さじ1
- オイスターソース : 大さじ1/2。少量加えるだけで、ぐっと深みが増します。
- 砂糖 : 小さじ1/3。全体の味をまろやかにまとめます。
- 塩 : 小さじ1/3。キャベツ用とは別に、あんの味付けに使います。
- 粗びき黒こしょう : 適量。お好みの量で、風味を引き締めましょう。
- 片栗粉 : 小さじ1。肉汁を閉じ込め、あんをまとまりやすくする役割があります。
最後に、ギョーザを形作り、焼き上げるために必要なものです。
- ギョーザの皮 : 約30枚。大判よりも、普通のサイズが包みやすいです。
- サラダ油 : 適量(大さじ1/2~1程度目安)。フライパンにひいてギョーザを焼きます。
- ごま油 : 適量。最後の仕上げに使うことで、香ばしさが格段にアップします。
- ラー油、酢、しょうゆ : 各適量。定番のたれですが、自分好みの配合を見つけるのも楽しいですね。
初心者でも簡単!キャベツたっぷりギョーザの作り方
材料が揃ったら、いよいよ調理開始です!栗原心平さん流の美味しいギョーザを作るための5つのステップを、写真がなくてもイメージできるよう、分かりやすく丁寧にご紹介します。
この手順通りに進めれば、料理初心者の方でも失敗なく作れますよ。
ステップ1: キャベツの下ごしらえ – 美味しさの土台作り
このギョーザ作りで最も重要な工程と言っても過言ではありません。
ここを丁寧に行うことで、仕上がりが格段に変わります。
- キャベツを刻む : まず、キャベツ(200g)を粗みじん切りにします。食感を残したい場合は少し大きめに、なめらかにしたい場合は細かめに調整しましょう。ボウルに入れます。
- 塩もみ : ボウルに入れたキャベツに、下ごしらえ用の塩(小さじ1/3)をふりかけ、手で軽くもむようにして全体に行き渡らせます。
- 水気を絞る : 塩をまぶしたら、そのまま約10分間置きます。するとキャベツから水分が出てきます。この出てきた水分を、両手で挟んで力いっぱい、「しっかりと絞る」ことが最大のポイントです。布巾などを使うと、よりしっかりと絞れます。ここで水分を抜き切ることで、あんがべちゃっとなるのを防ぎ、味がぼやけず、さらにたくさんのキャベツをあんに混ぜ込むことができるのです。
ステップ2: あんを作る – 材料を混ぜ合わせる
下ごしらえしたキャベツと他の材料を混ぜ合わせ、ギョーザの「あん」を作ります。
- 材料を混ぜる : 大きめのボウルを用意し、ステップ1でしっかりと水気を絞ったキャベツと、【A】の材料(豚ひき肉100g、小口切りのにら40g、みじん切りのねぎ30g、すりおろししょうが1かけ分、すりおろしにんにく1/2かけ分、しょうゆ大さじ1、酒大さじ1、みりん大さじ1、オイスターソース大さじ1/2、砂糖小さじ1/3、塩小さじ1/3、粗びき黒こしょう適量、片栗粉小さじ1)をすべて入れます。
- よく混ぜる : すべての材料を入れたら、手を使って、ボウルの底から返すように、粘りが出るまでよく混ぜ合わせます。豚ひき肉の粒が少し潰れ、全体がなじんで白っぽくなるまで、しっかりと混ぜることが美味しさの秘訣です。片栗粉が全体に行き渡ることで、焼いたときに肉汁を逃さず、ジューシーな仕上がりになります。
ステップ3: ギョーザを包む – ひとつひとつ丁寧に
美味しいあんができたら、ギョーザの皮で丁寧に包んでいきます。
家族や友人と一緒に作業するのも楽しい時間です。
- 皮に水を塗る : ギョーザの皮1枚を利き手でない方の手のひらに乗せ、利き手の指先に少量の水をつけて、皮の縁全体(ぐるり一周)に薄く塗ります。
- あんをのせる : 皮の中央に、ステップ2で作ったあんを約30等分した量(ティースプーン1杯強くらいが目安)をのせます。あんを欲張ってのせすぎると、包みにくくなったり、焼いている途中で皮が破れたりする原因になります。
- 包む : 皮を半分に折り、まず中央を軽く押さえて閉じます。次に、片側の縁(手前側など、やりやすい方でOK)に、2~3回ひだを寄せながら、奥側の縁と合わせていきます。ひだを作らない方の縁は、ひだを寄せた部分にぴったりと合わせます。この時、中に空気が入らないように注意しながら、端から端まで指でしっかりと押さえて閉じます。この作業を繰り返し、約30個のギョーザを包みましょう。
ステップ4: 焼く – パリッとジューシーに仕上げる蒸し焼き
いよいよギョーザを焼いていきます。
蒸し焼きにすることで、中はふっくらジューシーに、底はカリッと香ばしく焼き上げます。
- 油を熱す : フライパン(直径26cm程度のものがおすすめ)にサラダ油(大さじ1/2~1)をひき、中火にかけます。フライパン全体に油をなじませましょう。
- ギョーザを並べる : フライパンが温まってきたら、包んだギョーザを円盤状になるように、隙間なくきれいに並べていきます。火を少し弱めてから並べると焦げ付きにくいです。
- 蒸し焼き : ギョーザを並べ終えたら、再び中火に戻します。ギョーザの底がきつね色になり、フライパンから「チリチリ」と焼ける音がしてきたら、水(カップ1/4から1/2、フライパンの大きさやギョーザの量で調整)をギョーザの上から回しかけます。すぐにフライパンにぴったりと合うふたをし、火加減は中火のまま、約3分間蒸し焼きにします。
ステップ5: 仕上げ – 香ばしさをプラスして完成
蒸し焼きが終わったら、最後の仕上げです。
ごま油で香ばしさをプラスし、最高の状態で食卓へ運びましょう。
- 水分を飛ばす : 約3分経ち、フライパンの中の水分がほとんどなくなってきたら、ふたを外します。まだ水分が多く残っている場合は、少し火を強めて水分を飛ばしましょう。
- ごま油で仕上げる : 仕上げ用の ごま油(適量)を、フライパンの縁、ギョーザとフライパンの間に沿って、ぐるっと回し入れます。これにより、ギョーザの底がカリッと仕上がり、ごま油の良い香りが立ち上ります。
- 焼き上げる : ごま油を回し入れたら、火加減を少し調整しながら(焦げ付きそうなら弱める)、ギョーザの底全体がきつね色になり、カリッとするまで、さらに1~2分ほど焼き上げます。フライパンを軽くゆすってみて、ギョーザがスムーズに動けば焼き上がりのサインです。
- 盛り付け : 火を止めたら、フライパンよりも一回り大きな平らな皿を用意します。皿をフライパンの上にかぶせるように置き、皿がずれないように片手でしっかりと押さえます。もう片方の手でフライパンの取っ手を持ち、ためらわずに素早く、えいっとひっくり返します。これで、美しい円盤状の焼きギョーザが皿に盛り付けられます。熱いので火傷に十分注意してください。お好みでラー油、酢、しょうゆを添えて、熱々をどうぞ!
まとめ:栗原流ヘルシーギョーザについて
今回は、2025年4月28日のNHK『きょうの料理』で栗原心平さんが紹介した「キャベツたっぷりギョーザ」の魅力とレシピをご紹介しました。
キャベツをたっぷり使い、豚ひき肉は控えめ、でも香味野菜と調味料でしっかりコクを出すこのギョーザは、ヘルシーなのに満足感抜群です。
作り方も、キャベツの水気をしっかり絞ること、あんをよく混ぜること、そして蒸し焼きからのカリッと仕上げを守れば、意外と簡単。
大型連休など、人が集まるときにみんなで作るのもおすすめです。
ぜひ、この軽やかで美味しいギョーザを試してみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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