2025年4月21日放送のTBS『THE TIME,』内「TIMEマーケティング部」で紹介され、「新ブーム!?」と注目を集めている「発酵あんこ」。
砂糖を使っていないのに自然な甘さがあり、低糖質で腸活にも良いと話題です。
この記事では、料理研究家で発酵マイスターの榎本美沙さんが紹介した、炊飯器で作る「発酵あんこ」の詳しいレシピと、その魅力について解説します。
健康を気遣う方にもぴったりの、新しいあんこの世界を覗いてみましょう。
砂糖いらずの衝撃!榎本美沙さんの炊飯器で作る「発酵あんこ」を紹介
『THE TIME,』で紹介された発酵あんこは、まさに現代のニーズに応える新しいスイーツです。
最大の特徴は、砂糖を一切使わないこと。
それなのに、しっかりとした甘さを感じられるのが驚きです。
この甘さの秘密は「発酵」の力にあります。
材料は小豆と米麹、そして少量の塩のみ。
日本の伝統的な食材と発酵技術を組み合わせることで、美味しくて体に優しいあんこが生まれます。
料理研究家であり発酵マイスターでもある榎本美沙さん直伝のレシピなので、信頼性も抜群。
ここでは、その気になる材料と、炊飯器を使った具体的な作り方を詳しく見ていきましょう。
気になる発酵あんこの材料
榎本美沙さんが紹介した発酵あんこのレシピ(できあがり約700g)に必要な材料は、非常にシンプルです。
- 小豆(乾燥) : 200g ※使用前にさっと洗います。
- 乾燥米麹 : 200g
- 塩 : 小さじ1/4
用意するのは基本的にこれだけです。
小豆と米麹、そして味を引き締める塩があれば、あの優しい甘さのあんこを作ることができます。
炊飯器で簡単!発酵あんこの作り方
炊飯器の保温機能を使って、ご家庭でも手軽に発酵あんこを作ることができます。
榎本美沙さん紹介の手順を追いながら、ポイントを押さえていきましょう。
1. 小豆の下茹で
- 沸騰と差し水 : 厚手の鍋に水3カップを沸騰させ、洗った小豆200gを加えます。中火で煮立て、沸騰したら水1カップを加えて温度を下げます。再び沸騰させてから約10分ゆでます。
- 蒸らし : 火を止めてふたをし、そのまま30分蒸らします。その後、ざるにあけて湯を切り、小豆をさっと洗います。
- 本茹で : 鍋に豆を戻し、新たに水3カップを加えて強火にかけます。沸騰したら弱火(豆が静かに踊る程度)にし、混ぜながら約50分ゆでます。※新豆の場合は約30分で柔らかくなります。
- アク取りと水分調整 : 途中、アクが出たら丁寧に取り除きます。水が少なくなったら足してください。
- 柔らかさの確認 : 小豆が指で軽くつまんでスッと潰れるくらい柔らかくなったらゆで上がりです。
- ゆで汁の確保 : 小豆をざるにあけますが、ゆで汁は後で使うので捨てずに取っておきます。これが重要なポイントです。
2. 炊飯器での発酵
- 温度管理 : ゆで上がった小豆を炊飯器の内釜に入れ、必ず60℃まで冷まします。温度計を使って確認することが、甘さを引き出す鍵です。この温度が、米麹の酵素(アミラーゼ)が最も効率よく働く温度帯(約60℃)だからです。高すぎても低すぎても酵素はうまく働きません。
- 麹との混合 : 小豆が60℃になったら、乾燥米麹200gを加え、小豆を軽く潰すようにしながら全体をよく混ぜ合わせます。
- 固さの調整 : 取っておいたゆで汁を少しずつ(目安約150ml)加えながら混ぜ、「あんこより少し固めでややパサついているぐらい」の状態に調整します。ゆで汁容器の底に溜まったとろりとした部分を入れると、風味がより豊かになります。
- 保温設定 : 材料が混ざったら内釜を炊飯器にセットします。炊飯器のふたは開けたまま、釜の口をぬれぶきんで二重に覆います。
- 発酵時間 : この状態で炊飯器の保温スイッチを入れ、8時間から10時間置きます。保温機能が約60℃を保ち、麹の酵素がでんぷんを糖に変える「糖化」を進めます。
- 仕上げ : 時間が経ったら味見をし、甘みが出ていれば成功です。最後に塩(小さじ1/4)を加えて混ぜ合わせ、完成です。
注意点と科学的背景
発酵あんこを作る際は、炊飯器の機種によって保温温度が異なる場合があるため、説明書を確認しましょう。
一部メーカーでは麹作りを推奨していないこともあります。
また、保温中は釜が高温になるため火傷に注意が必要です。
砂糖不使用で甘くなるのは、米麹に含まれるアミラーゼという酵素が、小豆と米麹のでんぷんをブドウ糖などの糖に分解するためです。
これは甘酒と同じ原理に基づいています。
約60℃の温度管理は、このアミラーゼの働きを最大限に引き出すために不可欠なのです。
発酵あんこの魅力:健康と美味しさ
発酵あんこは、通常のあんこに比べてカロリーや糖質が抑えられるだけでなく、腸活にも貢献します。
小豆由来の豊富な食物繊維やオリゴ糖、米麹の発酵によって生成される成分が腸内環境を整える手助けをします。
さらに、小豆はたんぱく質、ポリフェノール、鉄分、カリウム、ビタミンB群など栄養満点。
発酵により消化吸収もされやすくなります。
風味は、砂糖の直接的な甘さとは異なり、麹由来の穏やかで自然な甘さが特徴です。
発酵による独特の深みや、わずかな酸味を感じることもあります。
楽しみ方と保存
完成した発酵あんこは、そのまま食べるのはもちろん、『THE TIME,』で紹介されたようにバニラアイスと混ぜたり、パンにバターと塗ってあんバタートーストにするのもおすすめです。
おはぎやぜんざいにも使えます。
保存は、清潔な容器に入れ、冷蔵庫で約3日間、冷凍庫で約1か月間可能です。
まとめ:発酵あんこの魅力と簡単レシピについて
この記事では、TBS『THE TIME,』で料理研究家の榎本美沙さんが紹介した「発酵あんこ」について、その魅力と炊飯器を使った作り方をご紹介しました。
砂糖を使わず、小豆と米麹、塩だけで作る発酵あんこは、米麹の酵素の力(糖化)によって自然な甘さが生まれます。
約60℃の温度管理が成功の鍵であり、炊飯器の保温機能を使えば家庭でも手軽に挑戦できます。
低糖質で食物繊維や栄養も豊富なため、健康を意識する方にも最適なスイーツです。
ぜひ、このレシピで美味しく健やかな発酵あんこ作りを楽しんでみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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