2025年5月13日にNHK総合の情報番組「あさイチ」の人気コーナー「みんなゴハンだよ」で紹介された、四川料理の菰田欣也シェフによる『鶏じゃがナッツ炒め』。
この記事を読めば、プロが教える本格的ながら家庭でも簡単に再現できるレシピの詳細が分かります。
鶏肉をジューシーに仕上げる下味の秘訣や、じゃがいもをホクホクにする調理法、香ばしいナッツと甘辛だれが食欲をそそる一品の全貌を、材料から作り方の手順、さらには美味しくなる科学的なコツまで詳しく解説します。
今日のおかずに悩んでいる方、本格中華に挑戦したい方は必見です。
あさイチ(みんなゴハンだよ)
2025年5月13日放送の「あさイチ」内「みんなゴハンだよ」では、四川料理の達人、菰田欣也シェフが登場し、家庭で手軽に作れる絶品中華料理『鶏じゃがナッツ炒め』の作り方を披露しました。
約10分間の実演で、プロの技が光る調理のポイントが紹介されました。
鶏じゃがナッツ炒め 紹介
今回ご紹介するのは、菰田欣也シェフ直伝の『鶏じゃがナッツ炒め』です。
この料理は、鶏もも肉のジューシーさとじゃがいものホクホク感、そしてピーナツの香ばしい食感が絶妙に調和した一品。
四川料理ならではの香味油のテクニックや、食材のうま味を引き出す下ごしらえなど、プロの技が光りますが、家庭でも再現しやすいように工夫されています。
鶏肉は、塩、酒、片栗粉、油の順番で下味をつけることで、驚くほど柔らかくジューシーに仕上がります。
これは、塩が筋繊維をほぐし、酒が保水性を高め、片栗粉が旨味を閉じ込める薄い膜を形成し、最後に油でコーティングすることで焦げ付きを防ぎつつ表面をカリッと焼き上げるためです。
また、赤とうがらしを最初に油で熱して「ラー油化」し、その香味油で炒めることで、料理全体に深みのある辛味と香りが均一に行き渡ります。
じゃがいもは「揚げ焼き」にすることで、デンプンの糊化がゆっくりと進み、表面が微細に気泡化するため、調味だれがよく絡むようになります。
合わせ調味料に加える少量の片栗粉は、炒め合わせる際に適度なとろみと美しい照りを生み出し、食材にタレをしっかりと密着させます。
栄養面では、1人分約380kcalと比較的ヘルシーながら、たんぱく質約28g、脂質約24g、炭水化物約30gとバランスが取れています。
鶏肉からは良質なたんぱく質とビタミンK、ピーナツからは不飽和脂肪酸とビタミンE、じゃがいもからはビタミンCと食物繊維が摂取できます。
塩分は約2gですが、酢の酸味で体感塩味がアップし、減塩でも満足感を得やすい工夫がされています。
気になる!あの味の材料はこちら
この美味しい炒め物を作るために必要な材料(2人分)は以下の通りです。
- 鶏もも肉 : 200g
- じゃがいも : 150g
- ねぎ : 10cm (縦半分に切ってから1cm幅)
- しょうが : 15g (薄切り)
- ピーマン : 2個 (2cm角)
- ピーナツ : 30g (皮付き可)
- 赤とうがらし : 3本 (種は除かない)
- サラダ油 : 適量
<鶏肉下味>
- 塩 : 小さじ1/4
- こしょう : 少々
- 酒 : 大さじ2
- 片栗粉 : 大さじ2
- サラダ油 : 小さじ1
<合わせ調味料>
- 砂糖 : 大さじ1と1/3
- 酒 : 大さじ1と1/3
- 酢 : 大さじ1と1/3
- しょうゆ : 大さじ1と1/2
- こしょう : 少々
- 片栗粉 : 小さじ1
プロ直伝!美味しい作り方のコツ
それでは、菰田シェフに教わった『鶏じゃがナッツ炒め』の作り方を手順を追って詳しく見ていきましょう。
いくつかのポイントを押さえるだけで、格段に美味しく仕上がります。
【下ごしらえ】
- ①じゃがいもの準備 : じゃがいもは皮をむいて1.5cm角に切り、水洗いした後はしっかりと水気を取ります。
こうすることで、揚げ焼きにする際に油はねを防ぎ、カリッと仕上がります。
- ②鶏もも肉の準備 : 鶏もも肉は厚い部分を開いて平らにし、2〜3cm角に切ります。
ボウルに入れ、塩、こしょうを揉み込み、次に酒を加えて保水性を高めます。
続いて片栗粉で旨味を閉じ込めるようにコーティングし、最後にサラダ油を加えて揉み込みます。
この下味の順番が、鶏肉を柔らかくジューシーに仕上げる重要なポイントです。
- ③合わせ調味料の準備 : <合わせ調味料>の材料(砂糖 大さじ1と1/3、酒 大さじ1と1/3、酢 大さじ1と1/3、しょうゆ 大さじ1と1/2、こしょう 少々、片栗粉 小さじ1)を全て混ぜ合わせておきます。
片栗粉を事前に溶いておくことで、炒める際にダマにならず、スムーズにとろみがつき、料理に美しい照りが出ます。
【調理】
- ①じゃがいもを揚げ焼きにする : フライパンにサラダ油を5mmほどの深さまで注ぎ、中火にかけます。
油が温まったらじゃがいもを入れ、時々返しながらきつね色になるまで揚げ焼きにします。
揚がったら取り出してしっかりと油を切ります。
低温からじっくり火を通すことで、じゃがいも内部のデンプンがゆっくりと糊化し、ホクホクとした食感になります。
また、表面が微細に気泡化することでタレが絡みやすくなる効果もあります。
- ②香味油を作り鶏肉を焼く : じゃがいもを揚げ焼きにしたフライパンの油を大さじ1程度残し(足りなければ足す)、赤とうがらしを入れて中火にかけます。
焦がさないように注意しながら熱し、香りが立ってきたら鶏肉を加えます。
この時、赤とうがらしから辛味と香りが油に移り、「ラー油化」することで料理全体に四川料理特有の風味が広がります。
鶏肉はあまり動かさずに片面にしっかりと焼き色をつけ、裏返して両面をこんがりと焼くのがコツです。
- ③野菜を加えて炒める : 鶏肉に火が通ったら、ねぎとしょうがを加えて炒め、香りを引き出します。
次にピーマンを加えて炒め合わせます。
野菜は炒めすぎず、シャキシャキとした食感を残すように手早く調理します。
- ④仕上げ : 取り出しておいたじゃがいもをフライパンに戻し入れます。
準備しておいた<合わせ調味料>を再度よく混ぜてから回し入れ、手早く全体に絡めます。
合わせ調味料に含まれる片栗粉が熱で固まり、程よいとろみと美しい照りが料理全体を包み込みます。
最後にピーナツを加え、サッと炒め合わせれば完成です。
ピーナツは最後に加えることで、香ばしさとカリッとした食感を損なわずに楽しめます。
まとめ:鶏じゃがナッツ炒めの魅力と調理ポイントについて
菰田欣也シェフの『鶏じゃがナッツ炒め』は、手軽な材料で本格的な四川料理の風味と食感を楽しめる一品です。
下味の順番や揚げ焼きといったプロのコツを押さえるだけで、家庭でもお店のような美味しい炒め物が作れます。
栄養バランスも良く、日々の食卓を豊かにしてくれること間違いなしです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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