2025年4月22日放送の「マツコの知らない世界」では、「麺で選ぶラーメンの世界」と題して、麺に特徴のある都内のラーメン店14軒が紹介されました。
この記事を読めば、番組で取り上げられた各店舗のラーメンの魅力、特に麺とスープの特徴やお店の基本情報が分かります。
行列必至の名店から新進気鋭のお店まで、個性豊かなラーメンの世界を覗いてみましょう。
【王子神谷】中華そば屋 伊藤「そば」
東京の煮干しラーメンブームの先駆けとも言える名店です。
一杯あたり約80gもの千葉県九十九里産高級煮干しを使用し、そのキレのある苦味と深い旨味が凝縮されたスープが特徴です。
自家製の低加水ストレート麺(加水率30%未満)は、パツッとした独特の歯切れの良さで、煮干しの芳醇な香りを口の中へとダイレクトに運びます。
番組内では「700円でこの贅沢感は奇跡」と絶賛され、マツコ・デラックスさんも「塩気が強いのに嫌じゃない」とコメントしていました。
王子神谷駅から徒歩10分弱の場所にあり、昼時には開店前から行列ができるのが日常風景となっています。
【千歳船橋】らーめん MAIKAGURA「かけそば 塩」
鶏清湯、鶏油、塩ダレのみという潔い構成の「かけそば 塩」を提供しています。
具材を一切加えず、澄み切ったスープと熱々の中細麺だけで勝負する一杯です。
このシンプルさゆえに、小麦本来の甘みと鶏の持つ豊かなコクがストレートに感じられます。
880円という価格も魅力で、番組では”かけラーメン”の象徴的な存在として紹介されました。
お店の看板メニューである白トリュフ鶏白湯などリッチなラーメンには常に行列ができていますが、このかけそばはスムーズな提供で回転を上げる隠れた人気メニューです。
千歳船橋駅から徒歩7分の距離にあります。
【西早稲田】らぁ麺やまぐち「かけそば」
6年連続でミシュラン・ビブグルマンに掲載されている実力店です。
看板メニューの鶏そばからトッピングを潔く省き、麺とスープのポテンシャルを最大限に引き出したのが「かけそば」です。
石臼挽き全粒粉とうどん用小麦をブレンドした特注ストレート麺は、シルクのようになめらかな喉越しが楽しめます。
スープは比内地鶏などの丸鶏から丁寧にだしを取り、滋味深い味わいです。
番組では「深夜のシメに最強」と評されました。
西早稲田駅2番出口から徒歩6分ほどですが、夜の営業では20杯程度で売り切れてしまう日も少なくありません。
【桜上水】桜上水 船越「塩ワンタンメン」
製麺所の名門、三河屋製麺と共同開発したプリプリ食感の中太麺がこのラーメンの主役です。
ホタテや昆布の旨味を重ねた塩ダレと、鶏を主体とした清湯スープが絶妙に組み合わさり、手揉みされた麺の凹凸によく絡みます。
さらに、特筆すべきは大きなワンタンです。
食べ進めるうちにワンタンから肉汁がスープに溶け出し、味に厚みが加わることで、一杯で二度美味しい設計となっています。
桜上水駅から徒歩3分とアクセスしやすい住宅街にありますが、週末には1時間以上の行列ができることも珍しくありません。
【落合】麺や 晴心「味玉手揉み中華そば」
2024年11月にオープンした比較的新しいお店です。
製麺は菅野製麺所製の中太麺を使用。
注文が入るたびに麺を手揉みして独特の凹凸をつけ、3分半茹でることでモチモチ、フワフワの食感に仕上げています。
スープは動物系と魚介系のダブルスープを採用。
タレは6種類の醤油をブレンドし、チャーシューには岩中豚の吊し焼きを3種類も乗せるという贅沢な構成で1,250円です。
開店前から50人近くの行列ができることもある人気ぶりで、番組では「オーダーメイド麺の最高峰」と称賛されました。
落合駅2b出口からすぐの好立地です。
【四谷】RAMEN MATSUI「特製醤油」
京都の名門製麺所「麺屋棣鄂(ていがく)」と協力して作り上げた、翼のような断面を持つ(ウイング形)細麺が特徴的な一杯です。
透明感のある鶏清湯スープに煮干しの風味を加え、麺線を美しく整えた盛り付けは芸術的ですらあります。
ドジャースの大谷翔平選手をはじめとする著名人も訪れたことで、海外からの観光客も急増しています。
四谷三丁目駅から徒歩7分の場所にあり、現在は整理券制を導入して対応しています。
【銀座】銀座 八五「味玉中華そば」
ミシュラン一つ星を獲得した、フレンチの技法を取り入れた独創的なラーメン店です。
鴨やイタヤ貝などを用いた繊細で淡麗なスープがベースとなっています。
麺は、著名な製麺家である浅草開化楼の不死鳥カラス氏が開発した、デュラム小麦を主体とする長さ30cmのロング麺です。
この長さは、およそ3すすりで食べきれるように計算されており、麺が伸びてしまうのを防ぐ工夫が施されています。
東銀座駅から徒歩3分とアクセス抜群ですが、整理券は早朝6時から7時台には配布終了となることも多い人気店です。
【八丁堀】麺や 七彩「喜多方らーめん(醤油)」
注文を受けてから小麦粉を調合し、その場で練り上げ、切り出すという「打ち立て」麺を提供するスタイルの先駆けとなったお店です。
麺には「ハナマンテン」など3種類の小麦をブレンドし、さらにエクストラヴァージンオリーブオイルを加えることで保湿性を高めた、香り高い多加水平打ち麺を使用しています。
スープは東京軍鶏と魚介系の節を合わせたダブルスープで、優しい甘みが特徴です。
八丁堀駅A5出口から徒歩2分の場所にあり、開店前に整理券を配布しています。
【神保町】キッチンきらく「稲庭中華そば 醤油」
前述の「麺や 七彩」を手掛けた阪田氏による、乾麺をコンセプトにしたお店です。
秋田県の稲庭うどんの老舗「佐藤養悦本舗」に特別に注文した乾麺を使用しており、そのツルツルとした喉越しと透明感のある麺質が最大の特徴です。
スープは比内地鶏をベースにしており、乾麺との相性も抜群。
一杯1,000円という手頃な価格設定も魅力の一つです。
また、限定メニューとして提供されるツキノワグマの中華そば(3,000円)など、ジビエ(狩猟肉)を使った独創的なラーメンも話題を集めています。
神保町駅A5出口からすぐ近くにあります。
【新富町】燎 ~kagaribi~「味玉醤油らーめん」
こちらも「麺や 七彩」出身の店主が、一人で切り盛り(ワンオペ)しているお店です。
麺は「春よ恋」などの小麦を主体に、朝4時から手ごね・足踏みして作られる自家製麺。
注文ごとに麺をカットして提供するスタイルです。
タレは5種類の醤油をブレンドし、スープは鶏清湯。
トッピングには黒豚チャーシューと名古屋コーチンの味玉が乗り、価格は1,500円です。
新富町駅3番出口から徒歩3分の立地ですが、昼営業は13時前に完売することも多い人気店です。
【両国】手打ち 蓮「しおら~麺」
「和華」「もち姫」「氷瀑」という3種類の小麦をブレンドし、さらに1日寝かせることで強い弾力を生み出した手揉み麺が自慢です。
スープは、北海道産のホタテ貝柱を使用したタレと、利尻昆布、そして3種類の煮干しを組み合わせた黄金色の塩清湯スープです。
開店2時間前に麺を切り出し、手揉みするという、まさに「魂の製麺」と呼ぶべき工程が番組でもハイライトとして紹介されました。
JR両国駅南口から徒歩8分、昼営業のみで麺がなくなり次第終了となります。
【東高円寺】だしと麺 遊泳「油そば」
幅15mmから25mmにもなる極太麺が特徴の、個性的な油そばです。
まるで生タコのようなムチムチとした食感を再現したという麺は、加水率50%超。
さらに、麺の表面をエンボス加工の麺棒で叩き、鮫肌のようにざらつかせることで、油の絡みを良くする工夫が凝らされています。
番組で試食したマツコさんは「つきたてのお餅みたい」と、その独特の食感に驚きを隠せませんでした。
味の変化を楽しむために、青唐辛子とニラを加えるのがおすすめです。
東高円寺駅から徒歩1分とアクセスも良く、夜は油そばを求める客で行列ができています。
【調布市】手打ち麺祭 かめ囲「ラーメン」
讃岐うどんの製麺技術を取り入れ、加水率85%という驚異的な数値を実現した極太麺が主役のラーメンです。
麺は中力粉とうどん粉を配合しており、プリプリとした食感が際立っています。
スープは濃いめの醤油清湯で、まさに「うどんとラーメンのハイブリッド」とも言える一杯です。
京王線の柴崎駅から徒歩数分の場所にありますが、整理券制を導入しており、特に休日は昼の部で完売してしまうことが多いです。
【府中市】手打ち 陰日向「ラーメン」
麺の幅がなんと3cmもあるという、非常にインパクトのある超極太手打ち麺が看板メニューです。
噛みしめるほどに小麦の豊かな香りが広がり、濃口醤油ベースのスープと絡むことで、モチモチとした食感を存分に楽しめます。
分倍河原駅から徒歩6分の住宅街にありますが、行列が絶えることはなく、昼営業のみで麺がなくなり次第、その日の営業は終了となります。
まとめ:マツコの知らない世界で紹介された麺で選ぶ都内ラーメン14選について
今回は、「マツコの知らない世界」で紹介された「麺で選ぶラーメンの世界」から、都内の個性的なラーメン店14軒をご紹介しました。
煮干し系、鶏清湯系、手打ち麺、極太麺など、各店が麺にこだわり抜いた一杯を提供しています。
行列や整理券が必要なお店も多いですが、それだけの価値があるラーメンばかりです。
ぜひ、お気に入りを見つけて訪れてみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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