2025年4月29日に放送されたNHK Eテレの人気料理番組「きょうの料理」。
その特集企画「大型連休のワクワクごちそう」で、カレー研究家の水野仁輔さんが紹介した「バターチキン家族カレー」が話題です!
この記事を読めば、カレー界の常識を覆す水野さん独自の「煮てから炒める」という驚きの新メソッドで作る、絶品バターチキンカレーのレシピが分かります。
使う材料は驚くほどシンプルなのに、味は本格派。
なぜこの方法だと美味しくなるのか、具体的な材料リストから失敗しない作り方の全ステップ、そして「家族カレー」と名付けられた理由まで、詳しく解説していきます。
これを読めば、あなたも家で手軽に、お店みたいなバターチキンカレーが作れるようになりますよ!
驚き!水野流バターチキン家族カレーって?
今回ご紹介するのは、ただのバターチキンカレーではありません。
カレー研究家であり、「カレー界の開拓者」とも呼ばれる水野仁輔さんが、2025年4月29日放送のNHK Eテレ「きょうの料理」の特集「大型連休のワクワクごちそう」で披露した、特別な「バターチキン家族カレー」です。
このレシピの最大の特徴は、水野さんが提唱する革新的な調理法「煮てから炒める」メソッドを採用している点にあります。
従来のカレー作りといえば「具材やスパイスを炒めてから煮込む」のが一般的でしたが、このレシピはその常識を覆します。
最初に具材を煮込むことで素材本来のうま味をじっくりと引き出し、その後にスパイスを炒めて香りを最大限に立たせるという、非常に合理的なアプローチなのです。
このメソッドによって、スパイスの本格的な香りはしっかりと感じられるのに、味わいは驚くほどまろやかで優しい仕上がりに。
「ウマミまろやか、香り本格派」と表現される、深みと鮮烈さを両立した味が実現します。
「家族カレー」という名前の通り、刺激的な辛さやクセが抑えられており、お子さんから大人まで、家族みんなで楽しめるように考え抜かれています。
作り方も驚くほど簡単で、家庭で手軽に本格スパイスカレーの世界を体験できる、まさに画期的なレシピと言えるでしょう。
意外とシンプル?気になる材料リスト
これだけ本格的な味わいなのに、使う材料は驚くほど身近なものばかり。
特殊なスパイスや調味料は必要なく、普段お使いのスーパーマーケットで手軽に揃えられるのが嬉しいポイントです。
ここでは、3~4人分の材料をご紹介します。
- 鶏もも肉 : 2枚 (500g)
- トマト : 3個 (450g)
- にんにく : 1かけ
- しょうが : 1かけ
- 塩 : 小さじ1
- 砂糖 : 小さじ1
- バター : 20g
- カレー粉 : 大さじ1強
- ガラムマサラ : 小さじ1
- 生クリーム : カップ1/2~1
- ご飯 (温かいもの) : 適量
この材料リストで特に注目したいのは、トマトピューレや缶詰ではなく、生のトマトをたっぷりと3個(450g)も使用する点です。
生のトマトならではのフレッシュな酸味と自然な甘みが、カレーに爽やかさと奥行きを与えてくれます。
缶詰特有の凝縮感とは違う、軽やかで優しい味わいのベースとなるのです。
また、使用するスパイスが、カレー粉(大さじ1強)とガラムマサラ(小さじ1)という、非常にシンプルで基本的な組み合わせであることも特徴です。
多くのスパイスカレーレシピでは多種多様なスパイスを使いこなす必要がありますが、このレシピならスパイス初心者の方でも気軽に挑戦できますね。
鶏もも肉を500gとたっぷり使うことで満足感も十分。
仕上げに加える生クリームの量が「カップ1/2~1」と幅を持たせてあるのもポイントで、家族の好みや気分に合わせて、あっさりめから濃厚リッチまで、仕上がりのクリーミーさを調整できます。
新常識!「煮てから炒める」作り方の秘密
この「バターチキン家族カレー」の美味しさを決定づけるのが、水野仁輔さん独自の「煮てから炒める」という画期的な調理メソッドです。
難しそうに聞こえるかもしれませんが、実はとてもシンプルで、料理初心者でも失敗しにくい、魔法のような方法なのです。
カレー作りの新常識とも言える、その驚きのステップを詳しく見ていきましょう。
まずは下準備から始めます。材料を適切にカットすることが、後の工程をスムーズに進めるコツです。
- トマト : 皮付きのまま、一口大の乱切りにします。大きさは不揃いで大丈夫です。
- 鶏肉 : 食べやすい一口大に切り分けます。
- にんにく・しょうが : それぞれ皮をむき、すりおろしておきます。チューブではなく、生のものを使うと香りが格段に良くなります。
準備ができたら、いよいよ調理開始です。ここからが「煮てから炒める」メソッドの本番です。
ステップ1:煮込む!
最初に具材と調味料を煮込むことで、素材のうま味を最大限に引き出します。
これが美味しさの土台作りです。
鍋に、切った鶏もも肉、乱切りにしたトマト、すりおろしたにんにくとしょうが、そして塩(小さじ1)と砂糖(小さじ1)をすべて入れます。
驚くかもしれませんが、この段階では水や油は一切加えません。
トマトと鶏肉から出る自身の水分だけで煮込んでいきます。
鍋を強火にかけ、沸騰してきたら火力を中火に落とします。
蓋をして、そのまま10分から15分間煮込みましょう。
焦げ付かないように時々様子を見てください。
この煮込み時間で、鶏肉は柔らかくなり、トマトは煮崩れて、それぞれのうま味が煮汁にたっぷりと溶け出します。
ステップ2:分ける!
煮込みが終わったら、うま味の結晶である煮汁と、火が通った具材を一時的に分離させます。
これが次の「炒める」工程で香りを最大限に引き出すための重要なステップです。
鍋を火から下ろします。
ボウルを用意し、鍋の中身をヘラなどで軽く押さえつけながら、液体部分(煮汁)だけを丁寧に取り分けます。
鶏肉やトマトの固形分は鍋に残しておきましょう。
この煮汁には、素材のうま味が凝縮されています。
ステップ3:炒める!
いよいよスパイスの登場です。
具材とスパイスを炒め合わせ、香りを爆発させます。
具材が残っている鍋を、再び中火にかけます。
鍋底に残っている余分な水分を、少し飛ばすように加熱します。
そこにバター(20g)を投入し、溶けてきたらカレー粉(大さじ1強)とガラムマサラ(小さじ1)を加えます。
ここが香り立ちのクライマックス!
バターの油脂と熱によってスパイスの香りが一気に開花します。
焦がさないように注意しながら、ヘラで混ぜ合わせ、2分から3分間、しっかりと炒めましょう。
鍋中に芳醇なスパイスの香りが充満してくるはずです。
ステップ4:仕上げる!
最後に、分けておいた「うま味の煮汁」と生クリームを加えて、全体をまとめ上げます。
香り高く炒められた具材の鍋に、先ほど取り分けておいた煮汁をすべて戻し入れます。
全体をよく混ぜ合わせましょう。
最後に生クリーム(カップ1/2~1、お好みの量で)を加え、再び混ぜ合わせます。
全体が温まり、軽くひと煮立ちしたら火を止めます。
煮詰めすぎないのがポイントです。
これで、驚くほど簡単なのに本格的な「バターチキン家族カレー」の完成です!
温かいご飯を盛った器にたっぷりとかけて、召し上がってください。
前述のとおり、この「煮てから炒める」メソッドは、最初に煮込むことで鶏肉などの素材からうま味を効率よく煮汁に溶け出させ、分離後にスパイスと具材を油で炒めることでスパイスの香りを最大限に引き立てる、という理にかなった調理法です。
従来のカレー作りで難関とされる玉ねぎの炒め具合や、スパイスを入れるタイミングに悩む必要がありません。
「ウマミまろやか、香り本格派」という、理想的な味わいを誰でも簡単に実現できるのが最大の魅力です。
まとめ:水野流バターチキン家族カレーの魅力について
今回ご紹介した水野仁輔さん考案の「バターチキン家族カレー」は、「煮てから炒める」という画期的な新メソッドによって、家庭でも驚くほど手軽に、本格的なスパイスカレーの味わいを実現できる素晴らしいレシピです。
使う材料はシンプルで、作り方も簡単なのに、味は格別。
大型連休や週末など、ご家族やお友達と作る「ワクワクごちそう」にぴったりですね。
ぜひこのレシピで、新しいカレーの世界を体験してみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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