2025年5月13日にNHKの長寿料理番組『きょうの料理』の「わたしのイチオシ初夏ごはん」コーナーで、料理研究家の髙城順子さんが紹介された「新ごぼうとしらすの柳川風」のレシピに焦点を当てます。
この記事では、その魅力的なレシピの詳細、つまり2人分の具体的な材料リストと、約15分で完成する手軽な作り方の手順を詳しく解説します。
さらに、主役となる新ごぼう、しらす干し、三つ葉といった食材それぞれの栄養価や特徴、そして「柳川風」という調理法の興味深い由来についても掘り下げていきます。
初夏の食卓を彩る、栄養満点で風味豊かな一品をご家庭で手軽に再現するための情報をお届けします。
きょうの料理 わたしのイチオシ初夏ごはん
長年にわたり家庭の食卓を豊かにしてきたNHK『きょうの料理』。
その人気コーナー「わたしのイチオシ初夏ごはん」では、季節感あふれるレシピが紹介されます。
新ごぼうとしらすの柳川風を紹介
今回ご紹介するのは、料理研究家の髙城順子さんが提案する「新ごぼうとしらすの柳川風」です。
この料理は、春から初夏にかけて旬を迎える新ごぼうのシャキシャキとした食感と優しい香り、そしてカルシウム豊富なしらす干しの旨みが絶妙に調和した一品です。
卵でとじることで全体がまろやかにまとまり、三つ葉の爽やかな香りがアクセントを加えます。
「柳川風」とは、福岡県の郷土料理である「柳川鍋」に由来する調理法で、ドジョウとごぼうを甘辛く煮て卵でとじるのが元祖です。
このレシピではドジョウの代わりにしらす干しを使い、手軽に柳川鍋の美味しさを楽しめるように工夫されています。
調理時間も約15分と短く、素材の持ち味を最大限に引き出す手際の良さもポイントです。
初夏を味わうための準備品リスト
この「新ごぼうとしらすの柳川風」を2人分作るために必要な材料は以下の通りです。
旬の食材を使い、手軽に栄養満点の一皿を楽しみましょう。
- 新ごぼう : 1/2本。春から初夏に収穫される若採りのごぼうで、皮が薄く柔らかく、アクや土臭さが少ないのが特徴です。食物繊維やミネラルを豊富に含んでいます。
- しらす干し : 50g。イワシ類の稚魚を塩ゆでして乾燥させたもので、丸ごと食べられるためカルシウムが豊富です。ビタミンDやビタミンB12、良質なタンパク質、DHA、EPAも効率よく摂取できます。
- 卵 : 2個。全体をふんわりとまとめ、優しい味わいに仕上げます。
- 三つ葉 : 1/2ワ。「和のハーブ」とも呼ばれ、特有の爽やかな香りが食欲をそそります。β-カロテン、ビタミンC・K、カリウムなどが豊富で、彩りと香りのために仕上げに用います。
- だし : カップ1(200ml)。料理のベースとなる旨みです。
- しょうゆ : 小さじ1。風味と塩味を加えます。
- 砂糖 : 小さじ1。優しい甘みで味をまとめます。
- みりん : 小さじ1。照りとコクを出します。
- 塩 : 2つまみ。味を引き締めます。
美味しい仕上がりのための手順
調理時間は約15分です。
手早く調理することで、新ごぼうの食感を活かし、素材の風味を最大限に引き出します。
- ① 新ごぼうの下処理 : 新ごぼうは鉛筆を持つようにして包丁の刃元から先に向けて薄くそぎ、ささがきにします。ささがきにすることで火の通りが早くなり、味も染み込みやすくなります。切ったそばから水に短時間さらして、さっとアクを取りましょう。長時間水にさらすと風味が抜けてしまうので注意が必要です。
- ② 煮る : フライパンにささがきにしたごぼう、だし(カップ1)、しょうゆ(小さじ1)、砂糖(小さじ1)、みりん(小さじ1)、塩(2つまみ)を入れます。中火にかけ、約5分間煮てごぼうに火を通し、味を含ませます。
- ③ しらすと卵を加える : ごぼうが煮えたらしらす干し(50g)を加えます。再び煮立ったところで、溶き卵(2個分)を菜箸を伝わらせるなどして、全体に均一に広がるように回し入れます。卵が固まり始めるまで少し待ちましょう。
- ④ 三つ葉を加えて仕上げ : 三つ葉は根元を切り落とし、茎と葉の部分に分けます。まず三つ葉の茎の部分を卵の上に散らし、フライパンにフタをします。弱火にして約1分間煮て、卵を好みの加減に固めつつ、茎に軽く火を通し香りを立たせます。器に盛り付け、最後に三つ葉の葉を彩りよくのせて完成です。葉は予熱で火が通るので、生のままのせると香りが引き立ちます。
この手順で作ることで、新ごぼうのシャキシャキ感、しらすの旨み、卵のふわふわ感、そして三つ葉の爽やかな香りが一体となった、初夏にぴったりの一品が出来上がります。
まとめ:初夏の味覚 新ごぼうとしらすの柳川風について
「新ごぼうとしらすの柳川風」は、旬の新ごぼうの風味としらす干しの栄養を手軽に味わえる、初夏にぴったりの一品です。
髙城順子さん紹介のレシピなら、約15分という短時間で、だしと卵が織りなす優しい味わいと、三つ葉の爽やかな香りが食卓を豊かに彩ります。
ぜひご家庭で試してみてはいかがでしょうか。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
コメント