【きょうの料理】刻み野菜スープのレシピ！連続テレビ小説「あんぱん」連動企画、蔵出しお宝レシピ、やなせたかしの台所【5月20日】

2025年5月21日

この記事では、2025年5月20日(火)に放送されたNHK『今日の料理』の特別企画、連続テレビ小説「あんぱん」連動「蔵出しお宝レシピやなせたかしの台所」で紹介された、アンパンマンの生みの親である漫画家やなせたかしさんが愛した「刻み野菜スープ」の魅力に迫ります。

やなせさんが20年以上も日々の食卓で愛食し続けたという、まさに健康の源となったこの一杯。

その具体的な材料から、誰でも家庭で再現できる詳しい作り方の手順、そして各食材が持つ栄養価や調理のポイントまで、分かりやすく解説します。

体を温め、消化を助けるこのスープで、やなせさんの元気の秘訣を追体験してみませんか。

日々の健康づくりに役立つ情報が満載です。

きょうの料理あんぱん連動やなせたかしの台所

NHK『今日の料理』では、連続テレビ小説「あんぱん」との連動企画として「蔵出しお宝レシピやなせたかしの台所」が放送されました。

この中で、多くの人に愛されるキャラクター「アンパンマン」の作者、やなせたかしさんが実際に食していたとされる料理が紹介され、注目を集めています。

今回ご紹介するのは、やなせたかしさんが20年以上にわたり食べ続けたとされる「刻み野菜スープ」です。

このスープは、たくさんの種類の野菜を細かく刻んでじっくり煮込むことで、素材本来の優しい甘みと深い旨みが溶け出し、体の中から温まる一品です。

おろししょうがをたっぷり加えるのが特徴で、やなせさんの健康を支えた素朴ながらも栄養満点のレシピを詳しく見ていきましょう。

このスープに使用する野菜は、それぞれが素晴らしい栄養を持っています。

大根にはジアスターゼなどの消化酵素が豊富に含まれており、でんぷんやたんぱく質の分解を助け、胃もたれや胸やけの予防に役立ちます。

また、大根の葉には抗酸化作用のあるビタミンAやビタミンE、骨の健康維持に必要なビタミンKが豊富です。

にんじんに多く含まれるβ-カロテンは体内でビタミンAに変わり、免疫力を高めたり、目の健康を保つ働きがあります。

食物繊維も豊富なので、お腹の調子を整える効果も期待できます。

キャベツは100gあたり約38mgのビタミンCを含み、風邪の予防や美肌効果に貢献します。

食物繊維も1.8gと豊富で、腸内環境の改善に繋がります。

生しいたけは、エネルギー代謝を助けるビタミンB1、カルシウムの吸収を促すビタミンD、そして免疫力を高める効果が期待されるβ-グルカンを含んでいます。

さやいんげんには、β-カロテンやビタミンC、ビタミンEといった抗酸化ビタミンに加え、体内で作ることのできない9種類の必須アミノ酸が含まれており、美肌効果や疲労回復をサポートします。

そして、このスープのアクセントとなるしょうが。

辛味成分であるジンゲロールには血行促進や抗炎症、消化促進の効果があり、加熱することでショウガオールに変化し、体の深部から温める作用が一層高まります。

だしに使われる昆布やかつお節のグルタミン酸とイノシン酸は、旨味の相乗効果を生み出し、少ない塩分でも満足感のある味わいを実現します。

この刻み野菜スープの調理法は、素材の良さを最大限に引き出すための工夫が凝らされています。

全ての野菜を粗みじん切りにすることで、火の通りが均一になり、煮崩れも防ぎます。

そして何より、30分から40分という時間をかけてじっくりと煮込むことで、野菜本来の甘みや旨みがスープ全体に溶け出し、深い味わいを生み出します。

味付けは塩と酒をほんの少量加えるのみ。

これにより、だしの豊かな風味と野菜の優しい味わいが主役となり、減塩効果も期待できるのです。

最後に添えるおろししょうがが、全体の風味を引き締めるとともに、爽やかな香りとピリッとした辛味を加え、食欲をそそります。

この一杯で、たくさんの種類の野菜を手軽に、そして美味しく摂ることができます。

野菜の下ごしらえ
- ① 大根、にんじん、キャベツ、大根の葉(あれば)は、すべて粗みじん切りにします。
- ② 生しいたけは石づきを取り除き、同様に粗みじん切りにします。
- ③ さやいんげんはヘタを落とし、約5mm幅に切ります。
煮込みと味付け
- ① 鍋にだし（カップ3～4）を入れて強火にかけます。
- ② 沸騰したら、下ごしらえした全ての野菜を加えます。
- ③ 再び沸騰したら弱火にし、蓋をして30～40分間、野菜が柔らかくなるまでじっくりと煮込みます。
- ④ 野菜に十分に火が通ったら、塩と酒をそれぞれ少々加えて味を調えます。
仕上げ
- ① スープを器に盛り付け、最後にすりおろしたしょうがを適量添えれば完成です。